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三角比の表が覚えられない!?【ポイントを押さえれば覚えなくてOKです】
三角比の表は、よく「覚えなさい」と言われますが…
あの表を覚えるの、大変ですよね。少なくとも私には全部暗記するのはムリです。
この記事では、三角比の表と、その覚え方のコツについて説明していきます。
三角比の表
…パン…パンがほしい…。
パン?お腹すいたの?
次の時間、三角比の表の小テストがあるんだ…。
アンキパンがほしい…。
はい、ドラ◯もんはいませんから〜。
観念して覚えてくださ〜い。
暗記するしかないのかぁ…。
三角比の表…あれ、覚えるの大変ですよねぇ。
ちなみに、三角比の定義やなぜ三角比を使うのか?についてはこちらの記事をご覧ください。
実際、三角比の値は「\(\sin{}\)?\(\cos{}\)?\(\tan{}\)?どれなのか?」と「角度」によって決まります。
以下が有名角の三角比の値をまとめた表になります。
0° | 30° | 45° | 60° | 90° | 120° | 135° | 150° | 180° | |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
\(\sin\) | \(0\) | \(\displaystyle \frac{1}{2}\) | \(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}\) | \(\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}\) | \(1\) | \(\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}\) | \(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}\) | \(\displaystyle \frac{1}{2}\) | \(0\) |
\(\cos\) | \(1\) | \(\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}\) | \(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}\) | \(\displaystyle \frac{1}{2}\) | \(0\) | \(\displaystyle -\frac{1}{2}\) | \(\displaystyle -\frac{1}{\sqrt{2}}\) | \(\displaystyle -\frac{\sqrt{3}}{2}\) | \(-1\) |
\(\tan\) | \(0\) | \(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{3}}\) | \(1\) | \(\sqrt{3}\) | なし | \(-\sqrt{3}\) | \(-1\) | \(\displaystyle -\frac{1}{\sqrt{3}}\) | \(0\) |
さて、この表、よく先生に
この表は絶対覚えるんだ!
よし、覚えたか!?
\(\sin{60°}\)はいくらだ!?
げふぅ…!
と言われるやつですね。
ですが、
覚えるのムリ…同じような値も多いし…なんかいい方法ないの?
と悩む生徒も多いです。
実はこの三角比の値、覚えるのにコツがあるんです。
コツ!?早く教えて下さい!!
三角比の表は覚えなくていい?
個人的にはポイントになる値だけ覚えればいいと思います。
表を丸暗記…はやめておいた方がいいと思います。
記憶力に超自信がある人は覚えてもいいですが、このあと数Ⅱの三角関数にまでなると、180°を超える角度の三角比(関数)の値も出てきます。+(プラス)、ー(マイナス)がつく、つかないの話も出てくるので丸暗記は厳しいと思います…。
sin、cosは値と長さの大小関係を覚える
まずは\(\sin\)、\(\cos\)です。こちらの方が覚えにくい、と感じる人が多いんじゃないでしょうか?
では三角比の値のポイントは?というと、
値と辺の長さの大小関係だけ覚えておく
ということです。
まずは45°系と30°系の値に分けて考えます。
三角比には45°、135°、…の45°系と30°、60°、…の30°系があります。
45°系は\(\sin\)の値も\(\cos\)の値も\(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{2}}\)なので、値を覚えるのはあまり難しくありません。
問題は30°系ですね。こちらは\(\displaystyle \frac{1}{2} < \frac{\sqrt{3}}{2}\)の大小関係と辺の長さの大小関係を覚えておきましょう。
あとはこちらの記事で説明した通り、単位円を使って(イメージして)
「長い方」=\(\displaystyle \frac{\sqrt{3}}{2}\)、「短い方」=\(\displaystyle \frac{1}{2}\)、
と判断しましょう。
30°、60°、…で、どの辺が長いのか?短いのか?を判断しましょう。
正直、単位円を使って判断できた方がいいです。この後、数Ⅱで弧度法を勉強したら、なおさらこちらの判断方法の方が有利です。
+(プラス)ー(マイナス)も単位円で判断できるようになりましょう。
tanは傾き
では\(\tan\)は?というと、
\(\tan\)=傾き
で判断しましょう。実際に「\(\tan\)は傾き」という側面があるので、傾き具合で判断します。
これも値と大小関係だけは覚えておきます。
\(\tan\)の代表値と大小関係は
\(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{3}} < 1 < \sqrt{3} \)
ですが、特に45°の傾きは1だ、というのが判断基準になります。この45°よりも
傾きが小さければ\(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{3}}\)、傾きが大きければ\(\sqrt{3} \)
と判断します。
こんな感じで三角比(関数)の値を判断することができれば、180°を超える角度の三角関数の値も、弧度法での判断も早く、正確になります。
うんうんうなりながら覚えて、思い出して、挙げ句間違えるよりも、チョロっと単位円を使って求められる方がいいと思います。(私は実際そうやってます)
三角比の値のまとめ
三角比の値の覚え方のコツでした。
とりあえず丸暗記…はオススメしません。
- \(\sin\)、\(\cos\)は\(\displaystyle \frac{1}{2} < \frac{1}{\sqrt{2}} < \frac{\sqrt{3}}{2}\)の大小関係と辺の長さを覚えておく。
- 「\(\tan\)は傾きだ」というのと、\(\displaystyle \frac{1}{\sqrt{3}} < 1 < \sqrt{3} \)の大小関係を覚えておく。
というのを押さえておいて、あとは単位円を使ってその都度判断する方がいいかな?と思います。
ま、この覚え方はあくまで私の個人的なオススメで、参考までに、ですけどね。
慣れれば暗記した値を思い出すのと同じくらいのスピードで三角比の値を出せますよ。