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今統計がアツい!統計を学ぶ意味【独学でもOK!勉強方法も】
突然ですが、今、統計を勉強する人が増えています。
【統計検定受験者数推移】
高校の教育課程にも以前から「統計」はあったのですが、新過程になって共通テストで避けて通れない分野になりました。
今までは実質解かなくていい分野、だったんですけどね…。
要は、統計の分野を勉強する人が増えている&高校生は統計の勉強をする必要がある、ということで、この記事では統計を学ぶ意味と勉強方法について説明していきます。
ビジネスでも統計データが重要視されている
ビジネスで統計データを重要視するのは昔からですが、今はインターネットを通して大量のデータが簡単に手に入る時代です。
ほとんどの場合、各企業はHPをもっており、アクセス数はもちろん、どの経路でHPに辿り着いたか?どの程度成約や問合せに結びついたか?など、事細かに分析することができます。
このブログももちろんアクセス解析をしていますよ!
ただし、数学的な統計データ、というよりも因果関係をデータを使って解析する、という感じですね。データ分析のようなものです。
ガチンコの統計知識があると専門職として成り立つ
数学的な統計知識があると「専門職」としての仕事がもらえる可能性があります。
① アクチュアリー
あまり聞き慣れない仕事かもしれませんが、データのスペシャリストの例としてわかりやすいものに、アクチュアリーという仕事があります。
アクチュアリーは保険などの金融分野で、保険料率や支払い保険金額を統計や確率のスペシャリストの目線から計算していく、という仕事です。最近は、金融関係に関わらず、企業のリスクマネジメントやコンサルタント(企業の課題解決のための戦略を立案したり、アドバイスしたりする)もしたりするようです。
年収も高めで正社員だと1000万円、外資系だと2000万円を超えたりもするそうです。
資格がなくてもアクチュアリーの業務はできますが、正式にアクチュアリーを名乗るには難関資格「アクチュアリー資格試験」に合格しないといけません。かなり高度な統計知識が必要です。
② AI技術者
流行ってますよね、AI。AIの開発には膨大なデータを集めて分析したり、確率論が必要になってきます。その他にも数学分野でいえば、微分積分や線形代数の知識も必要になってきます。
特徴的な2つを挙げましたが、研究データの分析やプロダクトマネージャー(商品・サービスなどの開発・生産プランを立てて実行する)、最近はスポーツでもデータアナリストなどデータを活用する仕事は沢山あります。
統計の知識を使う仕事は意外と沢山あります!このご時世、データの解析を行なっていない企業なんか無いといっても過言ではありませんからね。
統計を勉強する価値はある?
個人的な意見ですが、あると思います。
- これからデータ(しかもビッグデータ)を使った解析がますます必要になってきています。業績を伸ばすには、どこにどうテコ入れをしていくか?の指針は各種データを解析することでしか得られません。
- AI分野など、統計を利用する技術がトレンドになっています。各種の「自動化」にも、常に統計の知識が必要です。
- 例えば、SNSの普及によって、ビジネス形態が変わってきています。SNSマーケティングはWebマーケティングの中の一つ、みたいな扱いを受けることが多いですが、HPの運用とSNSの運用は全く話が違います。このような新しい分野で成果を出すには、フォロワーがいればいいのか?バズればいいのか?…その裏にあるデータの活用が必要になってきます。
また、高校での勉強や大学入試という目線でも、
- 令和7年度共通テスト(いわゆる新課程)の数学B、Cの選択問題は「数列」「ベクトル」「確率統計」「平面上の曲線と複素数平面」の4題のうちから3題解答の予定。「確率統計」をしっかり学んでおいて、どの問題でも解けるようにしておかないとまずいです。
- 例えば、滋賀大学データサイエンス学部は総合選抜型入試で「統計検定」の資格を持っている者に対して加点があります。学校推薦型や総合選抜型入試の募集人員は年々増えており、大学に入学する方法として1・2年のときから意識しておかなければならない入試方法になってきました。その際に、統計検定などの資格は重要になってきます。
- 統計検定をとるなら高校・大学の間がオススメ。なぜなら、統計検定では「確率」「微分積分」の知識を使うからです。「確率…微積…やったのは覚えてるけど忘れちゃった…」という状態の社会人が基本を思い出している間、現役高校・大学生は単純な計算問題などでアドバンテージを取ることができます。
小〜高の全体的な算数・数学の教育課程でも統計が少しずつ増えてきています。高校でも数学Iに仮説検定が入ったり、「統計は皆が学ぶべきだ」という雰囲気になってきてますね。
どうやって勉強する?
例えば、一番わかりやすい「統計検定2級」を目指すとしましょう。統計検定2級は大学基礎課程レベルまでの統計知識・技能が問われます。
高校教科書レベルはベースとして必要
現在の教育課程の数学Bに「統計的な推測」がありますが、まずは最低限このくらいは理解しておいた方がいいと思います。
学ぶ内容としては確率分布、二項分布、正規分布、標準正規分布、信頼区間などですが、統計検定のさわりの部分、くらいです。
逆に言えばその辺りの知識は高校教科書レベルで補える、ということです。
どうせこれからは共通テスト対策で統計の勉強をしないといけませんし。
さらに、微分積分の知識も押さえておきましょう。
統計検定で微分積分の知識を使う問題は、全体に占める割合としては低いです。だからこそ、高校の授業で教わっているときがチャンスです!わざわざ出題率が低い問題のために勉強しなくても、授業で勉強せざるを得ません笑
基本的な用語の意味を押さえていく
共通テストの受験勉強でも、統計分野はまず用語をしっかり把握することが重要です。
数値計算も重要ですが、統計は、そもそもある現象や傾向を上手く理論付けたり推定したりすることから始まりました。その成り立ち上、用語と意味が重要になってきます。
しかし、聞き慣れない用語が多く、しかも分散がつくものでも「母分散」「標本分散」「不遍分散」、母がつくものは「母数」「母集団」…など、ちょっとずつ違う用語が沢山あるので、勉強していくのがなかなか大変です。
私も用語を覚えるのは苦手…。
本やサイトなどを参考にして一つずつ丁寧に覚えていきましょう。このあとに述べる「問題を解く」過程で何度も繰り返し用語に触れて覚えましょう!
このブログでも少しずつ記事を増やしていく予定です!
問題を解く
とにかく、まずは一度問題を解くのがいいと思います。はっきり言って全然解けないでしょうが…。
私も一発目は本当に数問しか解けませんでした。当たり前です。
でも資格試験だし、とりあえず解かないと何を勉強していいかもわからないので、ボコボコにやられてもまずは解きます。
資格試験ですし、問題の傾向をまずは把握する、という意味でも「とりあえず問題を解く」というスタンスは重要です。
私のオススメの問題集はこちらですね。
やはり過去問は重要です。
初めて統計を勉強するなら、「1年分問題を解く」→「わからなかったところを徹底的に調べる。周りの知識も調べる」→「もう一度1年分の問題を解く(確実にわかるところは、とばしていい)」→「わからなかったところを徹底的に調べる」…を繰り返すことをオススメします。
大学入試問題もそうなのですが、本番の問題というのはその試験そのものですから、かなり貴重な資料です。
どんどん解き進めるのではなく、1年分から情報と知識を搾り取れるだけ搾って(言い方)しっかり定着させてから次の年の過去問にいくことをオススメします。
問題を解きながら、こちらの統計WEBさんの「統計学の時間(外部リンクです)」で基本的な知識を定着させていくのがいいと思います。
ただし、全く統計に触れていない人がいきなり本番レベルの問題を理解するのは厳しいです。
先ほどあげた過去問の解説も、正直丁寧…とは言いがたいです。
特に統計は用語も難しく、正直本を読んでもなかなか理解しにくい、という傾向があります。本を読んでもわかんない!という人はオンライン講座もオススメです。
今はインターネットを通していつでもどこでも勉強ができるから便利ですよね。これを利用しない手はないです。
ここで「統計検定」と検索すれば、動画講座がたくさん出てきます。
このUdemyにはかなり色々な動画講座があります。「Youtubeを探しても全然出てこない…」という分野の動画もあったりするので、有料ですがオススメですね。
私が運営している、もう一つのブログでも結構Udemyを推しています。プログラミングなどの専門的でニッチな需要もここになら動画があるので重宝しますよ!覚えておいて損はないサイトです!
まとめ
今回は統計学習の必要性と勉強方法について、でした。
これからはどんな小さな事業でも、データを活用してしっかりとターゲットにフォーカスする→仮説を立てて改善していく、という作業が重要になってきます。
逆に、データを活用できればどんどんチャンスが広がってきます。
これから役に立つ統計。一度勉強してみて、資格に挑戦してみるのもいいかもしれません。
特に統計を教える立場の学校の先生には、もう一度統計の重要性を認識してほしいところですね。